受験して合格・取得した資格(2021年10月時点) 設備管理でお勧めの国家資格(難易度、勉強法)

【危険物取扱者乙4試験】に独学で合格。試験日、過去問、難易度、合格率、参考書について。

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電気・設備関連
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 この記事では、危険物取扱者乙4試験(以下、危険物乙4)の難易度、参考書、勉強方法、試験時の注意事項等について、ご紹介します。


 正式な名称としては、「危険物取扱者乙種第4類」となります。私は仕事でも経験したことはなく、知識もなかったため、初学者の方にも参考になるのではないかと思います。

 
 設備系の勉強に興味を覚えて、第二種電気工事士試験、2級ボイラー技士試験第3種冷凍機械責任者、を無事に取得しましたが、他にも設備系の資格として、「危険物取扱者乙種第4類」というものがあることを知りました。


 設備系の資格に馴染みのない方(私もそうでしたが)は、どんな資格なのかよくわからないと思いますが、ざっくりいうと、ガソリンや特定の化学品等を扱うために必要な資格です。


 なので、意外に身近ところで活用されていて、ガソリンスタンドで仕事をされている方は結構保有されていると思います。


危険物(ガソリン)


 また、以下の試験研究センターの紹介動画が参考になります。オリジナルのキャラクターが、かわいくて、セクシーです。堅い組織をイメージしていましたので、ちょっと意外でした(笑)。
 

一般財団法人消防試験研究センターの資格紹介動画を見る。

 
 あとは、ボイラー資格との親和性が高いことですかね。ボイラーは燃料(油等)を燃やして熱源を発生させますから、必然的に危険物取扱者乙種第4類(通称:危険物乙4)も持っていた方が良いようです。


 それに、設備系の資格は複数持っていた方が、求職の時にも有利なようですし、企業側の立場に立てば、広くできる資格や経験を持った人の方が良いですよね。


 まあ、他の記事でも書いていますが、私は資格学習が好きということもあり、就業目的ではないのですが、、でも楽しみは増えますね(笑)。

 
 ちなみに、高校の時には物理、化学を専攻してましたが、本試験では化学の知識が結構役に立ちます。


 元素記号とか、周期表(H、He、Li、Be、B、C、N、O、Fe、Ne →すいへいりーべ、ぼくのふね、、みないな感じで覚えるやつ)を覚えされられましたが、あれが役に立ちます(というか点数に直結します。)ので、化学を学習された方は比較的すんなり入っていけると思います。

 
 あと、この資格を受験する時には、2級ボイラー技士の資格を取得しておりました。


 ボイラー試験でも「燃料」に関する問題がありますが、この試験においても同じような内容から出題されるところがありますので、ボイラー試験を学習されたかたは、少し楽になるかもしれません。その逆もありますが。


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危険物乙4試験の概要

 

危険物取扱者乙種第4類について


 危険物取扱者乙種第4類ですが、国家資格であり、「特定の業務」を遂行するにあたり必須となるものです。以下、参考までに。


危険物取扱者について

 危険物取扱者を必要とする施設

 一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置かなければいけません。



 危険物取扱者の業務

 甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。

 又甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。

 丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。



危険物取扱者の受講義務

 化学工場やガソリンスタンドなどで、危険物の取り扱い作業に従事している危険物取扱者は、危険物の取り扱い作業の保安に関する新しい知識、技能の習得のため、定められた期間内ごとに、都道府県知事が行う講習を受けなければなりません。



出典:一般財団法人消防試験研究センターHPより引用
https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/index.html

 

受験日・場所

  
 私が受験した日程は、以下の通りです。この試験は、自分で受験地(都道府県単位)で選択することができます。なお、試験回数についてですが、場所によって開催されている頻度にかなり違いがあります。


 ちなみに東京都の試験回数が一番多い感じですかね。なお、なぜか特定の県ではほんとに開催数が少ないです。


 なお、私が受験した日程、場所は以下の通りです。


受験日:平成31年1月
受験地:東京都中央試験センター

合格点について

 
 危険物取扱者乙種第4類試験は、以下の内容から出題されます。

種類 試験科目 問題数
甲種 危険物に関する法令 15
物理学及び化学 10
危険物の性質並びに
その火災予防及び消火の方法
20
乙種 危険物に関する法令 15
基礎的な物理学及び
基礎的な化学
10
危険物の性質並びに
その火災予防及び消火の方法
10
丙種 危険物に関する法令 10
燃焼及び消火に関する
基礎知識
5
危険物の性質並びにその
火災予防及び消火の方法
10

出典:一般財団法人消防試験研究センターHPより引用
https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/subject.html



 なお、合格の条件ですが、それぞれの科目で60%以上を正解する必要があります。60%と聞くとなんとなくできそうな気がしませんか?


 と電気工事士試験や、ボイラー資格ではコメントしましたが、危険物取扱者乙種第4類試験だと、これが結構プレッシャーになります。


 上記の表をみればわかりますが、10問の科目が2つありますよね。60%以上ということは、10問あるうちの4問しか間違いが許されないということです。しかも2科目で。なので、これは結構正確な知識が必要になります。
 

合格率・難易度

 

 危険物取扱者乙種第4類試験の過去の合格率は、以下の通りです。すみません、たいだい35%位ということでしょうか。3人に1人合格できる感じですね。逆にいうと、3人に2人は不合格なので、結構侮れない感じです。


 なお、色々調べたところ、危険物取扱者乙種第4類試験は、少し前に比べて難化している傾向にあるようですね。
 

受験年度    区分       乙種4類


平成30年



        申請者             212,657
        受験者             189,923
        合格者               73,396
        合格率                38.6%


平成29年




        申請者             236,656
        受験者             210,415
        合格者               72,720
        合格率               34.6%

出典:一般財団法人消防試験研究センターHPより引用
https://www.shoubo-shiken.or.jp/org/result.html

 
 
 設備系の国家資格としては、結構合格率が低めで難易度がやや高い感じです。第二種電気工事士や2級ボイラー技士は50%以上位の合格率なので、結構厳しいですね。


①単体としての難易度評価

 経験や特殊な専門知識が必要なわけでもなく、高校で文系の方もまったく問題ありません。解答も選択式で論述等はありません。


 なので、やれば合格できます。しかし勉強しなければ確実に不合格になります。感覚的に点数がとれる問題ではありません。あと、地味に覚えることが結構ある感じがします。決して難しくはないですが。


②相対的な難易度

 これも、私見と偏見があるかもしれませんが、他の資格と相対的に見た難易度です。


 なお、二種電気工事は、筆記の問題は冷凍機械責任者よりも簡単に感じますが、そもそも解けるようになるまでの知識の積み上げに結構時間がかかるのと、実技試験を考慮しています。


第二種電気工事士 > 第3種冷凍機械責任者 > 危険物乙4 ≧ 2級ボイラー技士  

 
 設備系の試験はだいたい60%位の正解率で合格できます。ただ、電気工事士は50問(1問2点)もありミスが許されることや、ボイラー試験もやや問題が多いのでやや余裕は少しあります。


 しかし、危険物乙4の試験は、10問のうち4問しか間違いが許されません。しかも、2科目でです。残りの1科目は15問なので少し余裕はありますが。


 なので、難易度的には2級ボイラー試験よりも難しく感じました。ただ、やれば合格できる試験(暗記型)ですので、繰り返しの学習をすれば大丈夫ですよ。

受験資格について


 乙種、丙種に関しては、制限はありません。誰でも受験は可能です。ただ、上位資格の甲種は、一定の資格が必要となります。まあ、あまりそこまでは必要はないとは思いますが。


 


 

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危険物乙4試験の受験申込み・勉強方法

 

受験申込み方法


 インターネットでの申し込みが可能です。

一般財団法人消防試験研究センターのHPで申込します。受験料は、4,500円です。


 なお、申込期限ですが、結構早めに締め切る感じで、だいたい1ヵ月半以上前には申込を完了させる必要があります。


 まだ、いいか、、とか思っているといとのまにか期間を過ぎてしまった、、とかあると思ういますので気を付けてください。



一般財団法人消防試験研究センターのHPを見る。


 


勉強時間


 勉強期間はだいたい、1ヵ月位だったと思います。合計で30時間位ですかね。結構暗記的な内容なので、地道に覚えれば合格できると思います。


 本試験の業務知識は全然なかったので、最初はテキストを大まかに、ざっと読む感じで勉強を始めました。細かい点はスルーです。これはボイラー技士試験の時と同じです。


 あと、この試験(乙4)の対象が、いくつかある危険物のどれなのかを意識しながら学習すると良いと思います。最初のページあたりで他の危険物も併せて記載されていると思いますが、このあたりで私は少し混乱しましたので。 

学習方法


 基本的には、後述するテキストをひたすら繰り返せば合格できます。私は専用の問題集はやりませんでした。(やったほうが良いかもしれませんが、やらなくても合格できました。


 前述のように、少ない問題で60%以上を確実に取る必要がありますので、1冊を繰り返し学習して正確に覚えた方が良いです。)

 
 初学者の方は、テキストをざっと読んで、全体イメージをつかみ、もう2~3回テキストをゆっくり読んだあと、過去問題を繰り返す感じです。

危険物乙4試験で使用したテキスト



10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)


 これは、非常に良い本です。カラーで書かれていて、文字も大きめ、図も多様しています。10日で受かる、というタイトルのように、1日に一つの単元があり、それぞれ確認問題もあるので理解度の確認もできます。あと、最後に模擬テストがあります。


 そして、初学者にとって非常に重要なことですが、表紙、厚さ、中身をぱっとを見ただけで「これなら読み終える事ができそう!!」思わせてくれることです。心理的閾値を下げてくるれる良書です(笑)。


 なお、丸暗記ノートという空欄を埋める形式のコンパクトな暗記用の冊子がついているのと、スマホアプリもありますので活用してください。


 内容、コスパが良いので、この試験で利用されている方も多いのではないでしょうか。試験会場でも持参している人をよく見かけました。そしてこの1冊だけだと不安かもしれませんが、この本をひたすら繰り返せば合格できます!!

危険物乙4試験で使用した問題集



 上記のテキストをひたすら繰り返すのが最も効率が良く、このテキストだけでも合格はできると思います。ただ、問題に慣れるために過去問も3年分位は解くべきです。

 
 問題集は以下となります。実はそれなりに量があるので、全部をやらなくても良いと思います。上記のテキストを3~4回位読み込んで、過去問を3年分位やる感じです。


 危険物乙4の試験は、意外に覚えることが多いです。しかも、機械的に覚える感じなので、最初は戸惑うと思います。なので正確に覚えるために繰り返す回数を増やすことが大事ですね。


乙種4類危険物取扱者試験 2020年版


 
 なお、私はマンガ風のテキストも読みました。正直なところ、学習の効率性という意味では微妙な感じです。ただ、いきなり真面目なテキストは、、という方には参考までに。



マンガでわかる 乙種第4類危険物取扱者 攻略テキスト&問題集 第2版



 なお、テキストや問題集を少し安く購入したい場合には、Amazonだけでなくメルカリでも探して比較することも良いと思います。


 メルカリのアプリは以下からダウンロードできます。書籍購入で10回位取引をしていますが、いまのところトラブル等はありません。


 メルカリを使う際の注意点としては、①評価の高い方から購入すること、②送料は先方負担にすること、ですね。送料は着払いにすると、決済後に想定外の費用が発生するかもしれないので要注意です。


メルカリ(メルペイ)-フリマアプリ&スマホ決済
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開発元:Mercari, Inc.
無料
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 なお、新規会員登録の時に私の招待コード「JYTYRU」を入力して頂くと、特典として500円分のメルカリポイントが付与されるので少しお得です。


 さらに時期によっては、別のクーポンも追加されます。2020年12月25日までだと、ローソンのカフェラテ(M)ホット無料クーポンがもらえますね。


 注意点ですが、招待コードはPC等のブラウザ版のメルカリでは使用できません。招待コードを使われる際には、スマホアプリから新規登録してください。


 なお、新規登録の時に招待コードを入力する画面は以下です。招待コードを入力せずに新規会員登録するとポイント等は付与されず、やり直しもできないのでご注意ください。


メルカリ 新規会員登録


受験本番での留意点


 
 注意点は特にありません。場所も広くリラックスして受験できました。ただ、どうやら1日に何回か分けて試験が実施されているようなのですが、自分でどの時間帯で受験したいかを選択することはできません。


 また、当日の夕方に、会場内ですぐに合否の確認ができるようです。私はHPで確認しました。タイムリーに見たわけではありませんが、1~2日後位にはすぐに合否が公開されていたと思います。

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補足事項

 

受験理由


 私は、いずれ地元に戻ってのんびり仕事をしたいと思っていますので、設備系の資格を学習しようと思いました、また、会社でも総務部の人で設備系(電気、消防)の資格を持っている人がいて、主流ではないけど、できる人が少なくて、意外に重宝されていたのを見たのも理由の一つです。


 そして、最初は最も需要がありそうで、どこでも仕事ができそうな電気工事士の資格をめざして勉強を開始しました。まあ、地元の土地で太陽光パネルを自分で設置してみたいという妄想もありましたが(笑)。その際に、設備系の国家資格はいくつか主要なものがあり、まとめて取得した方が良いということを聞きました。


 当初聞いたときは、ビル管理4点セット資格(電気工事士、ボイラー、冷凍機械、危険物取扱者乙4)だったと思いますが、最近ですと、5点(これらに、消防設備士を加えたもの)ですかね。


 そして、勉強を始めて、第二種電気工事士、2級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者に合格し、今回、危険物取扱者乙4試験を受験、合格できました。


 これで、ビル管理4点セット資格(電気工事士、ボイラー、冷凍機械、危険物取扱者乙4)を一巡しましたので、とりあえず一旦はゴールです!

合格証


 なお、合格証は以下となります。参考までに。満点は取れませんでしたが、まあ合格できていたので問題なしです。


危険物乙4試験結果
 

 申請すると、カード状の免状が発行されます。


危険物取扱者免状

試験を終えて


 ビル管理4点セット資格(電気工事士、ボイラー、冷凍機械、危険物取扱者乙4)を取得できましたので嬉しいです。あとは、上位資格や、消防設備士の資格等にも挑戦してみたいですね。
 


 

 
 なお、私が取得した他の設備関連の国家資格に関しましては、以下に記載していますので参考までに。


 

 

 



 とりあえず4点を取得できたので良かったです。これで私もビルメンになれるかな(笑)?これからも、いろいろ挑戦してみたいと思います。読んで頂いてありがとうございました。




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