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まるで宇宙、曜変天目が美しい!日本に3椀しかない茶碗(国宝)です。

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星雲 どら猫の雑記
この記事は約7分で読めます。


 
 今回は、現在展示会が開催されている「曜変天目茶碗」について書きますね。ちなみに、この「曜変天目茶碗」ですが日本に3つしかありません。しかも、いずれも国宝です。



 この美しい模様は意図して作られたものではなく、窯内で偶然にできたもののようですね。日本にのみ伝世する曜変天目のうち、大徳寺龍光院のほか、静嘉堂文庫美術館と藤田美術館に所蔵される計三碗が国宝に指定されています。


 しかも、ほぼ同期間でそれぞの博物館が展示しているので、めったにない機会だと思います。普段あまり公開されていない品物もありますので。


 私は趣味で茶道(表千家)をやっていたことがあるのですが、茶道で使われる茶碗は手作りのものなので、お茶を飲むだけでなく、器を楽しむこともできるのですよね。

茶道



 ちなみに、千利休が完成させたといわれる「わび茶」において、同時に創作された楽茶碗(黒楽、赤楽)が有名だと思いますが、私もいくつか安価なものですが所有しております。あと、たまに美術館に見に行ったりもしますね。

 そんなこともあり、たまたま、このイベントが開催中であることを知ったのですが、茶道をやっている方であれば、誰しも一度は見てみたい「曜変天目茶碗」(国宝)が公開されています。


 しかも、この「曜変天目茶碗」ですが、世界でも完全な形で現存するものは3つしかなく、それはすべて日本に保管されているのですが、それがほぼ同時に一斉公開されています。


 ところで、「曜変天目茶碗」って何?、なんでそんなに価値があるの?という方のために以下簡単ご紹介します。

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曜変天目茶碗とは



 まず、この天目茶碗とは何か、その価値について触れてみたいと思います。

製法が難しい(現在は、失われた製法)


 
 この曜変天目は、偶然にできたものとされており、現代に製法は伝わっていません。なので、再現することが非常に困難なのですね。以下、「曜変天目茶碗」の特徴です。

 曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)は、天目茶碗のうち、最上級とされるもの。略して曜変天目と呼ばれることもある。なお、「曜変」は「耀変」と書かれることもある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



これは、リンクの写真を見てもらえばわかる通りです。非常に美しい模様ですよね。

 漆黒の器で内側には星のようにもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は暈状の青や青紫で、角度によって玉虫色に光彩が輝き移動する。「器の中に宇宙が見える」とも評される。曜変天目茶碗は、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされる。現存するものは世界でわずか3点(または4点、後述)しかなく、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。いずれも南宋時代の作とされるが、作者は不詳である。日本では室町時代から唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



 いろいろ謎があって興味深いですよね。なぜ、中国には残っていなくて日本には残っているのでしょうね。(しかも3つのみ。)

 南宋のある時期、建窯で数えるほどわずかな曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか(器が割れ欠けている完全でない状態のものは発見されている)、大きな謎として残っている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 いずれにしても、高貴な人たちが使っていたようですね。

 中国では曜変天目は不吉の前兆として忌み嫌われ、すぐに破棄されたために現存せず、わずかに破壊の手を逃れたものが密かに日本に伝来した、とする説も唱えられたが、後述の中国での陶片の出土状況から南宋時代の最上層の人々に曜変天目が使われていたことが示唆されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

完全な形で現存するのは世界で3椀のみ。



 現在、完全な形で現存しているのは、世界でも3つだけです。そして、すべて日本で保管されています。


 なお、中国でもこのような古美術の価値が見直されつつあり、価値が上がっているようですね。まあ、いずれにしても、この「曜変天目茶碗」が個人の所有物になることはありませんが。。

日本の戦国時代では茶器が一国よりも価値が大きかった?



 日本史の教科書で登場する、千利休は有名だと思いますが、彼が活躍した戦国時代において、茶道は武士がたしなむものでした。

茶道(茶釜)


 また、織田信長は功績のあった家臣に茶釜や茶器を与えて、茶会を開催することを許可する等、茶道に通じることは一種のステータスのようなものでした。有名なエピソードとしては、以下があります。


 織田信長の重臣である滝川一益が、武田家との戦で手柄を立て、旧領地を恩賞としてもらうところなのですが、なんと領地よりも茶道具の方を希望しているのですよね。。どれだけ価値があったんでしょうね。

 しかし一益は領地よりも茶器の「珠光小茄子」を所望したが叶わなかったと言い、三国一太郎五郎への手紙の中で「遠国にをかせられ候条、茶の湯の冥加つき候」と悔しさを述べるという、名物の重みを感じさせる逸話が残っている。

出典:米原正義『戦国武将と茶の湯』淡交社、1986年

 

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展示会の場所・スケジュールについて



 2019年春に開催されている展覧会は以下の通りです。ほぼ同時期に三碗がそれぞれ展示されるのでめったにない事のようです。

・静嘉堂文庫美術館  4月13日~6月2日

「日本刀の華 備前刀」

展示会HPを見る。




・奈良国立博物館  4月13日~6月9日

「国宝の殿堂 藤田美術館展 ―曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき―」

展示会HPを見る






・MIHO MUSEUM  3月21日~5月19日

「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」

展示会HPを見る。


 こちらはTwitter等でリンクをはれる画像がなかったのですが、ここの曜変天目はめったに公開されないようですので、貴重な展示会ですね。

 なお、リンクで表示されている、こちらの雑誌でも特集が書かれていて、曜変天目茶碗の歴史、製法、復刻に尽力されている方等について理解が深まりますので参考までに。


 茶道には興味がない方も、このような貴重な文化財が日本にあることを知っていただけると嬉しいです。読んで頂いてありがとうございました。