今日は、トヨタ社長の以下のコメントについて触れてみたいと思います。サラリーマンにとって、ついに来たか!という感じですね。
いや、うそです。私たちサラリーマンは、以前からそんなものは無くなっていることを知っていましたよね(笑)。
【トヨタ社長 終身雇用難しい】https://t.co/TxZtRAzb6y
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月13日
トヨタの豊田社長が、終身雇用の継続は難しいとの認識を示した。「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」。
今回注目されたのは、日本を代表する企業の社長さんが、公の場で終身雇用が厳しいとコメントしたことですね。なお、少し前には経団連の会長さん(日立)も終身雇用は厳しいと言っていますね。サラリーマンはこれからますまず厳しくなるのでしょうか。。
【経団連会長 終身雇用守れない】https://t.co/S1Sm0r9DJG
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年4月19日
経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。大学側と経団連が議論した結果を、来週公表する予定。
ただ、色々見解もあると思いますが、一理はありますね。現状の企業の負担も大きいとは思います。最近は、雇用の延長、株主からの利益還元を求める声や、年金の負担も大きいですからね。(大企業は特に。)
義務化はありがたい気もしますが、きちんと仕事ができるだろうか。。いや、わたしはノンビリしていたいですが(笑)。
【70歳まで雇用 企業努力義務へ】https://t.co/t2yqIqU984
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月15日
政府は15日の未来投資会議で、高齢者の就業拡大に向けた方針を示した。70歳までの雇用確保のため、企業に対して継続雇用や起業支援などの選択肢を提示し、努力義務として実施を求める。
あと、年金の運用にも少し関わったことがあるのですが、この負担も結構大きいです。将来の給付額(予定利率)を変更することってなかなか難しいのですよね、諸先輩の資産(会社にとっては負債。)なので。。
しかも、いま受給できる人たちは金利が良かった時代の方々なので、今のゼロ金利の運用ではとうてい賄えません。しかも、これから加入する人(若い社員)はだんだん減少してきてますからね。
なお、バブル時代に大量採用された方の影響も大きいと思います。私の先輩方でもこの辺りの年齢の方は新卒時の同期が圧倒的に多いのですよね!(なぜ、そんなに同期がいるの?という位多いです。)それだけ人件費(固定費)も掛かるわけです。。
でも、話は変わりますが、最初から終身雇用を保証しないのであれば、後払いともいえる退職金、年金の分も最初から若年層に給料として支払うべきだとは思います。若い頃は、いつか報われるという期待のもとに低めの給料で働いている側面もありますからね。私もそうでしたが(笑)。
まあ、いずれにしても雇用形態は流動化していくのでしょうね。なかなか厳しい時代になりました。。
今回のコメントで思うこと。
今回のニュースのコメントで、自分の過去の経験や思ったことを書いてみたいと思います。ちょっと散漫ですが。
価値観・環境は10年、20年経つとがらりと変わる
私が就職活動していたころ(20年位前)は、企業の採用担当者の方が会社説明会で、「転職をしようと考えている人は、当社には不要です。当社は一生この会社で働くという意思をもった人に来てもらいたい。」と言ってました。これは当時としては普通で、一般的だったと思います。
また、私はITという業種も理由だとは思いますが、残業は盛りだくさんでした。ただ、残業代も沢山もらえて、帰りはタクシーチケットを利用するという贅沢さ!ほんと、がむしゃらに仕事をしましたね。今ではあり得ない環境でした。
ただ、仕事が沢山あって残業が超多くても、ちゃんと対価が支払われていたので、ブラック企業だとは全然思いませんでした、むしろスキルアップもできて充実していました(笑)。
それが、たんだんと変わり、「転職でスキルアップ」、「ノー残業」、「働き方改革」という言葉が増え、そして今回の「終身雇用は厳しい」、ですからね。やはり価値観は変わっていくのだと思います。
もしかすると10年後は、もっとドライなフリーエージェントのような形態が普通になっているか、もしくは、国民一人一人に一定額を支給するベーシックインカムが始まって、好きな時だけ働くみたいなスタイルができているかもしれませんね。
まあ、さすがにそこまではないですかね、、私はのんびりしたいので、ベーシックインカムを期待しているのですが(笑)。
人気のある会社・業種が、将来も良いとは限らない。
私が新卒で入った会社はIT企業でしたが、ITは新興の業種で不安定、残業が多い、35歳が限界、等のネガティブなイメージもありました。(今もあるかもしれませんが。)
逆に、銀行・証券等の金融機関はすごい人気でした。また同じITでも大手メーカー系は安定、高収入のイメージがありましたし、就職人気も上位にランキングされていました。ただ、いずれも、今の状況はご存じの通りです。
【年功序列にメス 大手銀の改革】https://t.co/zPPqSHjbsC
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月16日
年功序列に代表される日本的雇用の「本丸」だった大手銀行の人事制度が変わろうとしている。三井住友銀は入行後最短8年で管理職就任を可能にし、三菱UFJ銀は給与体系を役職や能力を重視した形態に変更。
なお、私が入社した会社は若い人がどんどんチャレンジできたので、私も結構若いうちにポジションを得る機会がありました。他にも若い人が結構ポストを得ていましたね。(まあ、私程度でもできたということです。)
一方で、ある大手の旧態依然とした企業に就職した知人は、40歳位になっても役職がなく、しかも、それがその会社では一般的なのだとか(今はわかりませんが)。。それではモチベーションも上がりませんよね。
やはりその業種が伸びていて、企業も成長できる分野だと挑戦できる機会が多いです。経済が冷え込んでいるせいもあり、最近はこのような会社は少ないかもしれませんが、いずれにしても、たまたま選択した業種が伸びしろのある業種だったこと(当時はですが)が幸運でした。
収入源を複数持つといいかも。
私は仕事以外でも、株式投資等による不労所得があります。これはある程度の期間を経て運用してきたのですが、現在結構な額になっています。
なので、配当だけでもそれなりの金額になりますので、ある意味、心の安定剤のようにもなっています。現在は副業も許されている企業も増えつつありますが、主たる仕事以外に収入を得る方法・スキルを身に着けると良いと実感してます。
もちろん、そのための地味な努力と準備時間はかかるので、「副業で100万円!」、「すぐに会社をやめてフリーで仕事をすべき!」、「不動産投資で老後の安定を」、等の甘い話は非常に危険ですので注意すべきですね(笑)。
まとめ?
高度成長時代のように、物を作れば売れた時代は終わりましたよね。人口も減っていて、海外の技術力も相対的に向上してきたので、企業の経営が難しくなるのも当然だと思います。
会社も、従業員を無条件で定年まで雇用はできないことは確かでしょう。ただ、このインターネットの発達した今は、個人でも仕事ができる機会は昔に比べると格段に増えたと実感しています。なので、私も色々チャレンジしてみたいですね。(このブログもその一つです。)
しかし、あと10歳若かったら、、とは思いますね、、10年前の自分は何をしていたのだろう、、もっと色々できたのに!!というなさけないオチです。。
少し古い話もあるので参考にはならないかもしれませんが、思ったことを書いてみました。読んで頂いてありがとうございました。