こんにちは。どらねこです。今日も仮想通貨の本を読みましたので、感想を書きました。最近のニュース等も取り上げてみましたので、以下の方に参考になるかもです。
- 仮想通貨って何?
- 最近の動向を知りたい。
- 株式、FXとは、どう違うの?
最初に仮想通貨の最近のニュースについて取り上げてみます。その方が仮想通貨の現状も分かると思いますので。
まずは、昨年の巨額の流出事件が発生したコインチェックです。あれほどの盗難に遭いながらも事業は継続しています。マネックスグループの子会社になったとはいえ、初期の利益が大きかったかを物語っていますね。
コインチェックを正式登録 金融庁、巨額流出から1年
金融庁は11日、仮想通貨交換業者のコインチェック(東京・渋谷)を改正資金決済法に基づく正式な登録業者にした。同社は2018年1月に不正アクセスを受け、約580億円分の顧客の仮想通貨が流出した。金融庁は2度の業務改善命令や立ち入り検査を通じ同社の内部管理体制などを詳しく点検してきたが、顧客の資産を守る体制が整ったと判断した。
出典:日本経済新聞電子版 2019年1月11日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39919440R10C19A1000000/?n_cid=SPTMG002
儲かる?からなのだとは思いますが、業者が急増しつつあるので、規制が厳しくなりましたね。ただ、ユーザーとしては好ましいですね。信頼性の向上に期待です。
仮想通貨は「暗号資産」に、広がる規制 改正法が成立
仮想通貨に新たな規制の網が広がる。31日、交換業者などへの規制強化策を盛り込んだ資金決済法と金融商品取引法の改正法が参院本会議で可決・成立した。明確な規制がなかった取引そのものに制限がかかり、仮想通貨の名称は「暗号資産」に変わる。今後、交換業者の新規参入は増え続ける見通しで、利用者の保護と技術革新の両立が課題となる。
仮想通貨の交換業者は今後も増える見通し。現在は100社以上が登録待ちの状態だ。金融庁はマネーロンダリング(資金洗浄)対策などを厳格に審査した上で順次、登録作業を進める。
出典:日本経済新聞電子版 2019年5月31日より抜粋https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45541670R30C19A5EA4000/?n_cid=SPTMG002
しかし、残念ながら7月にビットポイントジャパンで流出事件が起こりました。コインチェックの時に比べれば規模は少なめかもしれませんが、それでも35億円あまりが流出してます。
ビットポイント35億円流出 金融庁は報告徴求命令
過去にも行政処分、問われる信頼性暗号資産(仮想通貨)の交換を手掛けるビットポイントジャパン(東京・港)と親会社のリミックスポイントは12日、不正アクセスで約35億円相当の仮想通貨が流出したと発表した。流出を受け、金融庁は同社に報告徴求命令を出すことを決めた。同社は6月28日に金融庁による業務改善命令が解除されたばかりだった。仮想通貨の交換業者の信頼を問う声が再び強まりそうだ。
出典:日本経済新聞電子版 2019年7月12日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47298640S9A710C1EA4000/?n_cid=SPTMG002
そして、最近の一番ホットな話題である、フェースブックの「リブラ」。IT大手のフェーズブックが主導していることもあり影響はすごいですね。
ただ、有名なビットコインとは異なりドルや円等の主要通貨と連動するようなので、各国政府の反応も厳しいものが多いですね。
「リブラ」で連絡会設置、財務省・金融庁・日銀
政府は12日、米フェイスブックが発行をめざすデジタル通貨「リブラ」をめぐり、財務省、金融庁、日銀が10日に当局連絡会を設置したことを明らかにした。マネーロンダリング(資金洗浄)の防止や為替への影響など幅広く論点を出し合う。世界で約27億人のフェイスブック利用者が一気に利用開始する可能性があり、主要7カ国(G7)でも主要議題となる。リブラはビットコインのような暗号資産(仮想通貨)とは異なり、ドルや円といった実際の通貨を裏付けにするとみられる。このため価値が安定しやすいとの意味で「ステーブル(安定)コイン」という呼び方が出てきた。ただ、現実の通貨を裏付けとするため、将来は為替相場に影響を与える可能性がある
自国通貨の信用力が低い途上国では、通貨そのものがリブラに取って代わられる恐れもある。米トランプ大統領はこのほど「フェイスブックが銀行になりたいのなら、免許を取って全ての銀行規制を受けるべきだ」とツイートした。
出典:日本経済新聞電子版 2019年7月12日https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47296990S9A710C1EA4000/?n_cid=SPTMG053
といったところでしょうか。相変わらず流出事件も発生していて信頼性は完璧とはいえません。ただ、前述の「リブラ」のように仮想通貨の広がりは拡大する方向にあると思います。
ここで、また本の内容に戻りますね。私は少し前に、ホリエモンこと堀江貴文氏の著作「これからを稼ごう。仮想通貨と未来のお金の話」を読みましたが、本書はより仮想通貨そのものについてフォーカスしている内容です。
2106年の出版なので、情報としては最新とはいえませんが、平易な文章でか書かれていて、170ページ位の本なのですぐに読めます。あと、淡々と事実を語る文章に好感がもてました。
なお、著者は一個人ではなく、複数の方々の共著のようですね。フュージョンコインにも関わっているのかな?
【著者】次世代仮想通貨研究会
仮想通貨が日本に上陸した当時から仮想通貨の研究に携わってきた業界のキーマンたちが集まり設立。各種仮想通貨の技術研究・投資研究や、普及活動などを行っている。
出典:これから買う人の仮想通貨入門 著者紹介より引用
- 著作名:これから買う人の仮想通貨入門 なぜフュージョンコインは注目されるのか?
- 著者 :次世代仮想通貨研究会
- 出版社:株式会社LUFTメディアコミュニケーション
- 発行日:2016年9月10日(初版発行)
この本を読んだ理由
私は、株式投資やFXは経験があるのですが、仮想通貨は未経験なので、現在、本やHP等で知識を吸収しているところです。この本もその一環です。
なお、仮想通貨に関する書籍は沢山あり、「口座開設の方法」、「始め方」といった、口座開設の手順書のような本もありますが、最初は投資対象である「仮想通貨」について真面目に書かれているものをお勧めします。
なお、近く私も口座も開設してどんなものか試してみようと思っています。何事も知識だけでは理解は進みませんからね、やってみてわかることが多いですからね~。
本の内容と感想
本書を読んで理解できた内容の一部を書きますね。
まず、初心者にとって、「仮想通貨」といわれてイメージするのは、「ビットコイン(BTC)」ではないでしょうか。ビットコインの特徴は以下となります。
- 世界ではじめての仮想通貨。(2009年リリース)
- 時価総額が10兆円を超え、仮想通貨でトップクラス。
- 特定の国が発行している通貨ではない。
- ビットコイン(BTC)の発行量は、約2,100万ビットコイン (BTC)まで。
上記の特徴から、「仮想通貨」は、「金」と同様な資産だと考える事ができます。金は埋蔵量が有限で希少性がありますからね。
参考までにチャートを載せておきます。最近上がってましたが、今日は暴落してますね。。
■ビットコイン(BTC)
【月足】
【15分足】
引用元:みんなの仮想通貨(レート提供 : Liquid)
https://cc.minkabu.jp/pair/BTC_JPY
そして、次に知っておくべき用語としては、「アルトコイン」ですね。
「オルタナティブコイン」の略称のとおり、アルトコインは特定の通貨の名称ではなく、「ビットコイン以外の仮想通貨」を指しています。それだけ、「ビットコイン」のシャアが巨大だということですね。
以下、簡単にですが比較です。通貨に例えるのであれば、「ビットコイン」はドルやユーロ、「アルトコイン」は、新興国等の通貨といった感じですね。
あと、重要な点ですが、ビットコインは発行主体がないのに対して、アルトコインは発行主体(組織等)が存在するケースが多いですね。
既存通貨との関連サービスや新しいサービスの提供を狙いとしている感じです。また、数も多いので信頼性に欠けるものも多いようです。
- 時価総額、取引量が多い。
- 取引所の数が多い。
- 日本国内で購入可能。
- 発行主体がない。
- 取引量が少ない(相対的に)
- 取引所が少なめ。
- 国内で購入不可のものが多い。
- 発行主体がいる場合が多い。
- 信頼性に欠けるものが存在する。
なお、アルトコインは数千種類も存在しているようですが、「アルトコイン」の例としては以下をあげておきます。他にも有名なものがありますが、本書に記載されていた3点です。
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- FUSION COIN(フュージョンコイン)
こちらも、現在までのチャートを載せておきますね。今日は「仮想通貨」全体が暴落気味ですね。。「リブラ」の影響もあるのかな。。ただ、過去の上昇時の勢いはすごいの一言です!
■イーサリアム(ETH)
【月足】
【15分足】
引用元:みんなの仮想通貨(レート提供 : Liquid)
https://cc.minkabu.jp/pair/ETH_JPY
■リップル(XRP)
【月足】
【15分足】
引用元:みんなの仮想通貨(レート提供 : Liquid)
https://cc.minkabu.jp/pair/XRP_JPY
これらの特徴の詳細は割愛しますが、大事な点をあげると、「発行量」に関してです。イーサリアム(ETH)は無制限、リップル(XRP)とFUSION COIN(フュージョンコイン)は有限となっていています。有限の方が将来的な価値は上がるかも?
と、本書を読んで得た知識を少し書きましたが、本書は実際に「仮想通貨」で大金を稼いだ人たちの話や体験談、インタビュー等も載せていてリアリティがありました。
また、サブタイトルにもある「フュージョンコイン」について、詳しく説明が書かれています。フュージョンコインは、ビットコイン(BTC)、リップル(XRP)の良いところを融合させた仮想通貨のようですね。
発行数量も少ないため、これから価格の上昇等もあるかもしれません、そのあたりの説明も本書では「論理的」に書かれていますので参考になると思います。なお、期待だけでなく、リスクに関しても明確に書かれていて良心的な内容でした。
なお、「仮想通貨」に関して、「株式取引」、「FX取引」と比較したイメージですが、以下の通りです。あくまでも私見ですが、現在の状況としては、株式やFXの方が地道な努力が報われるような感じです。
ただ、本書の著者も触れていましたが、そのリスクを認識し、分散投資として「仮想通貨」を投資の一つの選択肢として考える事もありだと思います。
なぜなら、冒頭にも少しふれましたが、「金」のような資産は経済不況や財政問題が発生したときに「安全資産」として資金が流入する傾向があるので、ポートフォリオの一つにもなるからです。
そして、なんといっても価格の騰落率がすさまじいので、大きな利益を出すことも可能ですからね。(逆に損の可能性もありますが。。)
最後にですが、意外に知られていないかもしれませんが、「仮想通貨」の取引は税金が高いです。仮にですが、「億」を稼いだとしても半分位は税金でもっていかれます。。
サラリーマンの所得である「給与所得」の所得税は、以下のように累進課税となっていますが、「株式取引」や「FX」で得た所得は、「分離課税」といって「給料所得」とは別の税率です。(どんなに所得が増えても、約20%)
しかし、仮想通貨の取引は「雑所得」という区分になるのですが、これは「総合課税」といって他の所得である「給与所得」等と合算され、しかも累進課税となっています。以下の表を見て頂くと4,000万円を超えると半分くらい税金で消えることがわかると思います。(さらに住民税も増えます。。)
<所得税の速算表>
課税される所得金額 | 税率 |
195万円以下 | 5% |
195万円を超え 330万円以下 | 10% |
330万円を超え 695万円以下 | 20% |
695万円を超え 900万円以下 | 23% |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% |
4,000万円超 | 45% |
出典:国税庁HPより引用
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
以下、まとめてみました。税金がもっと安くなると良いのですけどね~。
- 取引参加者が多い。
- 価格変動が小~中。
- 持っているだけで、配当・スプレッドを得られる。
- 学習・努力が報われる。
- 税金(税率が低め)
- 取引参加者が少ない。
- 価格変動が大。
- 「金」のように所持しているだけでは利益はでない。
- 運や先行者利益の要素が大きい。
- 税金(税率が高い)
今回は、仮想通貨についての本について書きました。まだまだ、私も学習の途上ですが、本記事を読んで頂いた方に何か参考になることがあれば幸いです。読んで頂いてありがとうございました。