今回は、ビジネスマンであれば、誰しも一度は受験あるいは受験を意識したことがあると思われる、TOEICテストの学習方法についての書籍を読みましたので感想を書いてみたいと思います。
私も一時期はTOEICを受験していましたが、思うように成果が上がなかったことや、仕事での評価に直結しなかったこともあり、勉強は中断していました。ただ、この本を読んで、また勉強してみようかという気持ちが沸々と湧いてくる感じです。
世の中には、TOEIC等の英語学習関連の著作、教材、アプリ、学校等は沢山あり、どれを選択すべきか非常に悩ましいところもありますが、この著者のように、公私ともに忙しいサラリーマン、またTOEICなんて勉強しても点数は取れないと、初めから諦めている方、英語学習にそれほどお金をかけたくない方、このようなタイトルは気になりますよね(笑)。
簡単ですが、読んだ感想を書きますので参考までに。英語学習のお役に少しでも役立てればと思います。
- 著作名:たった3ヶ月でTOEICテスト940点!47歳中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法
- 著者 :青山 さとる
- 出版社:ダイヤモンド社
- 発行日:2016年12月8日(第1版発行)
この本を読んだ理由
タイトルにも記載されていますが、47歳でTOEIC940点をたった3ヶ月で達成したというところに興味がありました。TOEICで高得点を取っている人は、私の会社だともともと難関国立大学の外国語学部や、帰国子女、MBA取得者、海外駐在経験者だったりするので、正直900点以上をとることは難しいと思っていました。私も900点以上を得点したことはありません。
なので、どうしてそんな短期間で点数を取れるのかが不思議だったので、ぜひその理由を知りたかったというのが理由です。しかも、あまり冴えない感じ(すみません、、)のサラリーマンのようですし。。(読んでいると実際はそうではないような気がしますが、、)
そして、別の記事でも紹介しようと思っているのですが、同じような感じ(状況、年齢等)でTOEICの勉強法を紹介している本があるので、共通点があるのではないか、勉強方法で再現性があるかどうか、を確認してみたかったのです。内容に納得できれば、私も再度TOEICに挑戦して900点越えを目指そうと思いました。
青山さとる
高校3年生の春に受けた全国模試で、英語の偏差値が35.首都圏の私立大学を卒業後、マスコミ企業に営業職として入社。主に国内営業部門に勤務。入社25年目の秋、突然の部署移動を機にTOEICテスト受験を決意。「平日朝30分」「日本語先読み」「辞書を引かない」など、メリハリのきいた勉強法で3ヶ月後に940点を獲得。リストラ候補から一転、国際イベントの担当に抜擢さらた。「サラリーマンはTOEICで人生を変えられる」をモットーに、英語コンプレックスの中年サラリーマンを救うべく、活動中。新形式でも975点を維持している。
引用元:たった3ヶ月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法 著者略歴より引用。
著者履歴を見ての通り、バリバリの商社マンでもなく、海外事業担当でもなく、どちらかといえば英語からは遠い感じのサラリーマンの方です。しかも、私同様?に中年の方です。まあ、中年も幅があると思いますが(笑)。しかも、47才になるまでTOEICを受験したこともなく、問題も見たこともないそうです。以下のところが参考になります。
実際私も、受験する前は「TOEIC900点なんて人間業じゃない(神業だ!)」と信じていましたし、身近で900点を超えていたのは帰国子女で通訳資格も取得しているバリバリ「英語使い」の先輩だけでした。
引用元:たった3ヶ月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法 18頁より引用
高校3年生の全国模試で、英語の偏差値が35でした。それでも田舎の二流公立高校では「そこそこ」のレベルをキープ。「英語がちょっとくらい苦手でも何とかなるだろう」と悠長に構えていた私でしたが、さすがに偏差値35はこたえました。全国レベルでは英語は完全に落ちこぼれだと、この時はじめて悟ったのです。
引用元:たった3ヶ月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法 20頁より引用
英語ができないと仕事のチャンスは回ってこない。残念なことに営業マンとしてあまり成績が良くなかった私は、何とか英語をものにしようと何度も試みました。毎年4月になるとNHKラジオ講座のテキストを買いました。「今年こそ英語をマスターするぞ!」とラジオに向かうものの、いつももれなくギブアップ。2週間以上続いたためしがありません。
マンツーマンの英語レッスンにも挑戦しました。イギリス人の駐在員妻とは会話が続かず、紹介事務所を通じて「先生が生徒を代えたいと言っている」と、三下り半を突き付けられてしまいました。
留学を夢見てボーナスをつぎ込んだスクールでは、「こんなに英語ができない生徒は始めて。留学なんてあきらめて今の仕事に専念しなさい」と、インド人講師から追い返されました。
何をやっても続かない。英語をものにできない。英語ができないから国内営業から抜けられない。華々しく活躍する同意がうらやましくて仕方ない・・・。
引用元:たった3ヶ月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法 23~24頁より引用
これらを見ると、著者の方は英語に特段すぐれていたわけではなく、英語に悩む典型的なサラリーマンだとわかります(笑)。
なので、この本に紹介されている勉強法が、普通の人にとって困難であるほどの厳しい勉強方法であったり、もともと英語力があったのでなければ、この方の勉強方法をある程度忠実に再現すれば、普通のサラリーマンでもTOEIC900点越えが期待できると考えました。つまり、私でも900点を超えられるのではないかと(笑)。
本の内容と感想
この著作のネタバレになるので、詳細は書きませんが、結論から言うと、「時間がなくても」、「お金がなくても」、「特別な方法をしなくても」、普通の人でもできる勉強方法です。
ただ、学生時代に最低限の学習はされているようなので、完全に英語力がなかったかというとそうでもなさそうですね。高校、大学と英語の授業は受けていたようですので。
じゃあ、読む価値はないかといえば、そんなことはありません。むしろ、いろいろ教材等を試してみたけれど継続できなかった、効果がなかったという方はぜひ読むべきだと思います。
この本の良いところは、TOEICで高得点を取るためには、TOEICとはどのような試験で、どうすることが一番効率よく点数を取れるかということを明確に示してくれていることです。これは、学生にはできない、ビジネスマンとしての経験が最大限活かされている内容です。なので、時間のない、やみくもに勉強時間を割けない、私たちビジネスマンにとって、非常に有益なTOEIC対策本だと思います。
でも、本当にうだつの上がらないサラリーマンだったのかな、、なんて読み終わったときには思ってしましました。実はできるビジネスマンのような気がします(笑)。
なお、記事の前半で書きました、本書と同じような方法で書かれた本ですが、以下となります。こちらもぜひ参考にしてください。やはり成果を出しています。
いずれにしても、私も再度、TOEICに挑戦しようと思います。3ヶ月後にどれくらいの点数がとれるのか今から楽しみです。これは、あとで別記事で書こうと思います。